Stretchインストール後の最初の設定

目次

バージョンなどの確認

ある程度前回の、「ディスプレイを調整する」の繰り返しになりますが、流れを書いてみます。

設定を呼び出す

前回の「ディスプレイを調整する」を資料として見ながら進めます。設定を呼び出すボタンを押します。

2018/07/04 13:28:20

すべての設定メニュー

左下の「システム」の「Details」を開けます

あとで、「ハードウェア」の「Displays」も使います。

2018/07/04 13:29:27

システムのDetails

GNOMEの3.22.2であることがわかります。stretchであることも64ビット版のOSを入れたこともここで確認できます。

グラフィックの項目では、現在使用しているドライバがわかります。実は最適なものにはなっていません。これは以下に示すようにnon-freeのドライバを入れて解消できます。

[<]で設定一覧に戻り、[×]で閉じます。

2018/07/04 13:29:45

ウィンドウが小さくなって並びます

左上の角にマウスを置くか、そこのアクティビティアクティビティボタンは単なる文字をクリックしすると、現在開いているウィンドウが小さくなって並びます。「画像」フォルダの表示がなされていたので、それだけが見えています。開いているウインドウの中から使用するものを選択できます。つまりWindowsのタスクバーのような機能をします。

また、左に縦に並ぶ「お気に入り」の一番下、アプリメニューをクリックすることで、アプリケーションの一覧が出ます。次の画面です。

2018/07/04 13:30:17

「常用」のメニュー

メニューにしては少ないのは、使用頻度に合わせてよりすぐりが表示される「常用」になっているからです。

すべて」を選択します。

2018/07/04 13:30:32

「すべて」のメニュー第一ページ

アプリケーションメニューの第一ページです。マウスホイールや右側の●○をクリックすることでページを送ることができます。

前回のインストールではMATEなどを入れたのでメニューの要素が多かったり、重複したりしていました。今回のは純粋な GNOME Shell のものです。

2018/07/04 13:30:40

「すべて」のメニュー第二ページ

第二ページです。

真中あたりにsynapticがあります。今後パッケージの追加インストールに使います

2018/07/04 13:30:44

「すべて」のメニュー第三ページ

第三ページです。

青いu字のようなアイコンがUIMです。あとでこれも使います。

2018/07/04 13:30:48

「すべて」のメニュー第四ページ

第四ページです。

「入力メソッド」も後で使います。

2018/07/04 13:30:54

ディスプレイの設定

ハードウェアのDisplays-再設定前

設定メニューから「ハードウェア」の「Displays」を開けます。

ディスプレイが正しく認識されていません。

2018/07/04 13:31:36

synapticの注意書き

上で紹介したsynapticを起動しますと、注意書きが出ます。

synapticや次のリポジトリについては、「ディスプレイを調整する」に図を示しています。

2018/07/04 13:33:01

contribとnon-freeを加える

リポジトリに(contrib)と(non-free)を加えます。

2018/07/04 13:34:41

再読込での影響のないエラー

「再読込」するとエラーが出ますが、これも前に書いたとおり。リストの更新もインストールも問題なくできますので放置してかまいません。「閉じる」を押します。

その後、firmware-linux-freeとfirmware-linux-nonfreeをインストールします。firmware-linux パッケージを選択すると関連でインストールされます。

2018/07/04 13:35:00

システムのDetails

もう一度「システム」の「Details」を開けましたが、まだドライバが変わっていません。linuxは再起動が不要なことが多いのですが、今回は再起動してしまいました。

2018/07/04 13:42:07

ディスプレイが両方共働く

2台ならんだディスプレイが両方共働きました(いままではひとつだけ)。全体のスクリーンショットは左のディスプレイが右に配置されています。

2018/07/04 13:45:23

ハードウェアのDisplaysから調整

「ハードウェア」の「Displays」を使って、プライマリ(一番上のバーが出る方)とセカンダリーの調整をし

2018/07/04 13:46:17

ドラッグでディスプレイの位置を調節

ディスプレイの図をドラッグして位置を調節します。

2018/07/04 13:46:35

システムのDetailsでドライバ確認

ディスプレイドライバが変更になっていることを確認できます。

2018/07/04 13:50:15

Bluetoothスピーカー

Bluetoothの設定画面

Bluetoothのドングルを挿入してあるので、bluezパッケージが入っています。設定からBluetoothを選択すると接続できる機器が表示されます。Bose Mini II SoundLink はスピーカーです。クリックすると次の画面になります。

2018/07/04 13:50:36

デバイスの設定画面

オフになっているときはオンにして、下の「音の設定」に進みます。

2018/07/04 13:50:56

サウンドの画面(Bluetooth追加前)

もしも、この状態であれば、スピーカーは接続できていても音はなりません、

2018/07/04 13:50:59

サウンドの画面(Bluetooth追加後)

うまく行くときはこのようにスピーカーマークが出てきます。それを選択すれば音がなります。

2018/07/04 14:16:49

漢字変換の設定

さて、相変わらず日本語変換のモードが表示されません。前回の「日本語入力の不満解消」で書いているこれです。

日本語変換のモード表示

今回の方針で変更点2つ

「A」,「あ」が見えなくてもそれほど困らないかもしれない。と考えてみること。

アプリケーションごとに変更できるようにすること。

入力メソッド設定画面

入力メソッドアイコン「入力メソッド」は次のような設定をする。

ユーザー設定を選択するか聞かれる。入力方式はまず全体の設定があり、それがデフォルトとなり、ユーザーのデフォルトとなる。

一人しかユーザーがいないのならこれで十分なのでいままでは「いいえ」を選択していた

「はい」とすると、そのユーザーはユーザーごとの設定をしてデフォルトを離れる。設定はユーザーホームに記録される。

「明示的に、ユーザー設定を選択しますか?」-[No],[Yes] だけで判断した。「それを更新」という表現は2度目に訪れたときに混乱する。

2018/07/04 14:19:29

インプットメソッドのデフォルト

これがデフォルト

2018/07/04 14:19:48

インプットメソッドの

よくわからないがuimしかない

2018/07/04 14:21:04

ここは現状報告で、選択肢があるわけではない。最近のGNOMEは「不満なく使えるなら選択肢はいらないし何がどう働いているかの知識も必要ない」という方向に動いていると感ずるが、この部分は手が回っていない。

今回はユーザー設定を選択して、出てきたたくさんの選択肢が明確に判断できないまま、選ぶとすればという程度でuimを選択、特にデフォルトと外れていない気がする。

ユーザー設定を選択してuim-その上部

uimについて

ユーザー設定を選択してuim-その下部

uimのアイコン「uim」の設定(uim-pref-gtk)

考え方としては、漢字変換システムである mozc と anthy,Anthy(UTF-8) の選択・切り替えと設定を一手にuimで行うというものだろう。mozcにもanthyにもそれぞれ設定ツールがあるのだが、それを見ることができない。

漢字変換をどのキーでonにするかなど全体に関わる部分をまとめて行い、のちにmozc,anthyの個別の設定が並んでいる。

mozc,anthyのそれぞれの設定ツールでできることを網羅していない気もするが、自分で使うのに困らないのであれば良しとする。

前回はツールバー表示にこだわってuimを捨てて、使い慣れたibusにしたのだった。

今回はツールバー表示にこだわらずにもう少し様子を見る。

・ローマ字入力ではなく、かな入力が好みだが、uimの設定(uim-pref-gtk)で間に合う

・かな入力中に英字の入力するときに、「半角英数に変換」が欲しくなる。たとえば「たていす」といれて「qwer」と変換するというもの。これはデフォルトで実現している。uimの設定ではanthyのキー設定にあるが、全体・mozcの項目にはない。

・日本語モードで半角スペースを入れるときに、[Shift]+[space]を使いたい。これは私の趣味というか習慣に過ぎないが、[Ctrl]+[space]が日本語入力ONだったシステムで、このように設定して使っていたのが始まり。今回のuimでは「zenkaku-hankaku」と「[Shift]+[space]」の両方が日本語ONに設定されているが、これを「zenkaku-hankaku」だけにすることで、あっさり実現した。

・漢字変換を確定した直後に[Ctrl]+[backspace]すると、確定前にもどり変換を続けられる。これはデフォルトで働く。

・ソフトウェアごとにON/OFFが独立している。これもデフォルトで大丈夫。ツールバー表示がなくても良さそうだと思える要因。過去に、この選択肢にチェックを入れるところがあった気がするが現在のuimの設定では見つけられない。ibusのときだったかもしれない。

2018/07/04 14:22:12手

synapticのエラー

synapticで再読込をすると警告が出ます。

W: http://security.debian.org/debian-security/dists/stretch/updates/InRelease: The key(s) in the keyring /etc/apt/trusted.gpg are ignored as the file is not readable by user '_apt' executing apt-key.
W: http://ftp.jp.debian.org/debian/dists/stretch-updates/InRelease: The key(s) in the keyring /etc/apt/trusted.gpg are ignored as the file is not readable by user '_apt' executing apt-key.
W: http://ftp.jp.debian.org/debian/dists/stretch/Release.gpg: The key(s) in the keyring /etc/apt/trusted.gpg are ignored as the file is not readable by user '_apt' executing apt-key.

端末からでも同じですが、情報が増えます

# apt update
ヒット:1 http://security.debian.org/debian-security stretch/updates InRelease
無視:2 http://ftp.jp.debian.org/debian stretch InRelease
ヒット:3 http://ftp.jp.debian.org/debian stretch-updates InRelease
ヒット:4 http://ftp.jp.debian.org/debian stretch Release
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています
状態情報を読み取っています... 完了
パッケージはすべて最新です。
W: http://security.debian.org/debian-security/dists/stretch/updates/InRelease: The key(s) in the keyring /etc/apt/trusted.gpg are ignored as the file is not readable by user '_apt' executing apt-key.
W: http://ftp.jp.debian.org/debian/dists/stretch-updates/InRelease: The key(s) in the keyring /etc/apt/trusted.gpg are ignored as the file is not readable by user '_apt' executing apt-key.
W: http://ftp.jp.debian.org/debian/dists/stretch/Release.gpg: The key(s) in the keyring /etc/apt/trusted.gpg are ignored as the file is not readable by user '_apt' executing apt-key.

ただ、Synapticでもアップグレード可能なパッケージが表示され、アップグレードもできますので実害はありません。

W:の中の/etc/apt/trusted.gpgというファイルは、

-rw------- 1 root root   32  7月  4 13:34 trusted.gpg

ですから、たしかに_aptからは読めないというのはもっともです。しかし、/etc/apt/trusted.gpgは32バイトしかありません。

trusted.gpg.d というフォルダ内に

-rw-r--r-- 1 root root 5138  5月 26  2017 debian-archive-jessie-automatic.gpg

などのファイルがあって実際にはこれを使っているものと思われます。

メッセージで検索すると Debian User Forums • View topic - Error message {RESOLVED} (http://forums.debian.net/viewtopic.php?t=130558) に似たような話があって、 結論は

rm /etc/apt/trusted.gpg

のようです。

大きめのパッケージをインストール後次のようなメッセージも一度出ました。

W: ファイル '/root/.synaptic/tmp//tmp_sh' がユーザ '_apt' からアクセスできないため、ダウンロードは root でサンドボックスを通さずに行われます。 - pkgAcquire::Run (13: 許可がありません)