日本語入力の不満解消

目次

mozc再び

デフォルトの日本語入力の不満は3つだった

  1. 入力方式切り替えメニュー(ツールバー)が表示されない。
  2. "<Shift>space"はモードにかかわらず半角入力にしたい。
  3. mozcの設定○あにドラミちゃんの手のような(setup-mozc)が起動しない。

もう少し頑張ってみました

uimをやめてibusにするも気に入らない

ツールバーを出したくて、ibusとgnome-shellが相性がよく、ibusを入れるとuimより優先されて使われるとのことなので、試してみる。

Commit Log for Fri Dec 29 21:23:41 2017
以下のパッケージがインストールされました:
ibus (1.5.14-3)
ibus-anthy (1.5.9-2)
ibus-doc (1.5.14-3)
ibus-gtk (1.5.14-3)
ibus-gtk3 (1.5.14-3)
ibus-mozc (2.19.2623.102+dfsg-1)

ツールバーが出ないので、さらに追加で

Commit Log for Fri Dec 29 23:21:09 2017
以下のパッケージがインストールされました:
ibus-clutter (0.0+git20090728.a936bacf-5.1+b2)
ibus-qt4 (1.3.3-1)
libclutter-imcontext-0.1-0 (0.1.4-3+b3)
libclutter-imcontext-0.1-bin (0.1.4-3+b3)
libibus-qt1 (1.3.3-1)

まず、日本語変換が起動しなくなりました。仮想端末から ibus restart をすると[半角/全角]で起動するようになります。でもAnthyです。

ibusの設定がアクティビティからのメニューに出ません。仮想端末から ibus-setup を行い、メソッドをmozcだけにするとなんとかなります。でもibus-setupにはuimの様に[半角/全角]で日本語on/offのような設定がありません。

結局ツールバーは出ません。

○あにドラミちゃんの手のようなmozcの設定 (setup-mozc)は起動するようになりました。

Region&Languageから

"stretch mozc"で検索したDebian 9 Stretch : 日本語環境にするにヒントがありました。

まず、確認ですが、GNOME バージョン 3.22.2 の話です。

設定 アイコンがアプリケーションの一覧にあります。アイコンのデザインも名前も変更可能なものなので、ここに示しても、何が起動されるか確実にいうことは難しいのですが、gnomeのこれは、gnome-control-center --overview を実行します。

これが起動されます。

Region & Language に赤枠を入れました。インストール時に設定したロケールを変更するためのものと認識していましたが、これが違いました。

クリックすると次のようなダイアログが出ます。

入力ソースの[+]をクリックしますと、入力ソースの追加になります。

さらに [日本語]をクリックすると、AnthyやMozcが追加候補として出てきます。

mozcをクリックで選択後、追加をクリックすると、入力ソースに「日本語(Mozc)」が追加されます。

このままでもいいのですが、さらに「日本語(Mozc)」をクリック選択して [^]を使って上へ移動し、優先順位を上げます。

これでシステムトレイに表示されるようになりました。

[半角/全角]で[あ]、[A]が入れ替わってON/OFFがわかるようになります。

また、[あ]の横の▼をクリックすることで、入力ソースを選択したり、入力モードを切り替えたり、ツールを起動させたりできます。

入力モードの▶をクリックして広げると、

ツールの▶をクリックして広げると、

プロパティからは、○あにドラミちゃんの手のようなmozcの設定 同様にsetup-mozcが起動されます。

だったらuimでも…失敗

ibus関係のパッケージ(上参照)をすべてアンインストールしたら、uimに戻った。

"<Shift>space"はモードにかかわらず半角入力にしたいという要求は叶えられたまま。

その他は元に戻った。

  1. 入力方式切り替えメニュー(ツールバー)が表示されない。
  2. mozcの設定○あにドラミちゃんの手のような(setup-mozc)が起動しない。

mozcの設定では/var/log/messagesに次のようなメッセージを残します。

Dec 31 14:41:14 debian64 setup-mozc.desktop[2309]: [libprotobuf ERROR google/protobuf/descriptor_database.cc:57] File already exists in database: ipc/ipc.proto
Dec 31 14:41:14 debian64 setup-mozc.desktop[2309]: [libprotobuf FATAL google/protobuf/descriptor.cc:1164] CHECK failed: generated_database_->Add(encoded_file_descriptor, size):
Dec 31 14:41:14 debian64 setup-mozc.desktop[2309]: terminate called after throwing an instance of 'google::protobuf::FatalException'
Dec 31 14:41:14 debian64 setup-mozc.desktop[2309]:   what():  CHECK failed: generated_database_->Add(encoded_file_descriptor, size):

検索してもよくわかりませんが、File already existsから名前がぶつかっているような印象をうけます。uim-mozcをアンインストールすると起動できますし、アンインストールしなくてもibusに換えると起動できるようになりました。今回のインストール中に、デスクトップ環境として、GNOME, Xfce, KDE, Cinnamon, MATE, LXDE の中から必要なものを1つ以上と選択するという場面があり、GNOME, Cinnamon, MATE の3つを選択してインストールを失敗し、その後インストーラメニューに従い、 GNOME, MATE の2つにしてやり直しています。日本語入力の問題がでてから cinnamon もsynapticから無事にインストールできています。「あ/A」の表示が出ないのはやはり困るので、この広く起こっているのなら検索にかかると考えられます。それがないということは、私の環境やインストールのトラブルや組み合わせで起こる現象かもしれません。

もう一つuimだとだめかと思う理由がこれ。Region & Language を開けると、「日本語(mozc)」となっていた部分が「mozc-jp」に変わっています。

そして、追加しようとすると、Anthyもmozcもありません。選択肢は日本語変換のプログラムではなく、キーボードの種類になっている様に見えます。

やっぱり素直にibusで使うことにします。

もう一度、ibusをインストール

今度はこれだけにしておきます。

Commit Log for Mon Jan  1 02:48:04 2018
以下のパッケージがインストールされました:
ibus (1.5.14-3)
ibus-anthy (1.5.9-2)
ibus-doc (1.5.14-3)
ibus-gtk (1.5.14-3)
ibus-gtk3 (1.5.14-3)
ibus-mozc (2.19.2623.102+dfsg-1)

再ログインが必要。

adachi@debian64:~$ ibus-setup
adachi@debian64:~$ ibus-setup
adachi@debian64:~$ ibus restart