ディスプレイを調整する

目次

GNOME shell とバージョンの確認

Debian9(stretch)のデフォルトデスクトップ環境は、GNOME3の GNOME shell というやつです。

wheezyの頃からこれです。ハードウェアの機能を使っているので、機能のないマザーボードでは自動的に以前の GNOME shell になる前のGNOMEになります。古いPCにインストールして経験済みです。

2017/12/19 00:52:35

右上のスピーカーやスイッチ、▼のアイコンのあたりをクリックすると、小さなパネルが開きます。

赤丸をつけたところが設定を呼び出すボタン、その右がロック、その右がシャットダウンです。

設定を開けてみます。

2018/01/05 09:32:17

いろいろな設定が集められています。

システムのDetailsで、バージョンを確認します。

2018/01/05 10:42:10

GNOMEの3.22.2であることがわかります。stretchであることも64ビット版のOSを入れたこともここで確認できます。

グラフィックの項目では、現在使用しているドライバがわかります。実は最適なものにはなっていません。これは以下に示すようにnon-freeのドライバを入れて解消できます。

[<]で設定一覧に戻り、[×]で閉じます。

2017/12/19 01:00:25

アプリケーションメニュー

左上の角にマウスを置くか、そこのアクティビティをクリックしすると、現在開いているウィンドウが小さくなって並びます。「画像」フォルダの表示がなされていたので、それだけが見えています。開いているウインドウの中から使用するものを選択できます。つまりWindowsのタスクバーのような機能をします。

また、左に縦に並ぶ「お気に入り」の一番下、アプリメニューをクリックすることで、アプリケーションの一覧が出ます。次の画面です。

2017/12/19 00:55:20

アプリケーションメニューの第一ページです。マウスホイールや右側の●○をクリックすることでページを送ることができます。

2017/12/19 00:55:45

第二ページです。

wheezyまでは分類別に表示する方法があったのですが、なくなっています。探しにくくなったと思っていたのですが、お気に入りへの登録は簡単ですし、使い込むと下の[常用]/[すべて]を切り替えて、使う頻度が高いものには到達しやすくすることができます。

2017/12/19 00:55:54

第三ページです。

アイコンと名前だけで何が起動されるか不明なのが欠点でしたが、アイコンの右クリックでるメニューに「詳細を表示」の項目が追加され説明が出るようになりました。

コマンドと引数、所属するパッケージがわかればもっといいのですが。

2017/12/19 00:55:58

第四ページです。

ページ数は画面の大きさによります。新しくアプリケーションを追加すれば文字コード順に挿入されるので位置が変わります。

このアプリケーションアイコンは/usr/share/applicationsにある.desktop拡張子のファイルです。この仕組みはなかなか良くできているので、いつか解説します。

2017/12/19 00:56:02

ディスプレイの設定が不適切だった

ディスプレイの設定
ディスプレイは2台あるのに片方しか働いていません。再び設定から確認してみます。

ハードウェアのDisplaysを開けます。

ディスプレイが一つしか認識されておらず、しかもUnknownです。

適切なドライバが入っていないと考えられます。Windows用のドライバはマサーボードやディスプレイカードに添付されるDVDなどで配布されますが、linux用のものはその中にはないのが普通です。Debianでは完全にはFreeでないものはcontrib,non-freeというカテゴリに入れてあり、追加設定で利用できるようにしています。

2017/12/19 01:02:06

synapticsynapticパッケージマネージャを使ってcontrib,non-freeの追加設定をし、適切なドライバを使えるようにします。

contrib,nonfreeの追加

アプリメニューからsynapticsynapticパッケージマネージャを開きます。

起動には管理者のパスワードが必要です。

開いたら、設定からリポジトリを選択します。

2017/12/19 01:07:05

フリーでないものに依存関係のあるDFSGソフトウェア(contrib)と、DFSGに適合しないソフトウェア(non-free)にはデフォルトではチェックが入っていません

2017/12/19 01:07:15

contribと、non-free にチェックを入れます。

2017/12/19 01:07:52

再読込をします。これはパッケージリストの再読込です。

2017/12/19 00:57:19

_aptというユーザーがファイルにアクセスできないという警告が出ています。CUIで apt update をやっても同様の結果なのでsynapticの問題ではありません。リストの更新もインストールも問題なくできますので放置しておきます。

2018-1-6となってもこのままですが実質問題はありません。

2017/12/19 01:08:57

ドライバの追加

再読込後、firmwareを検索してみました。☆が新しく追加された(contrib,nonfreeを加えたので)パッケージ、渦巻きのdebianマークがないのがcontrib,nonfreeの印です。

firmware-linux パッケージを選択して「プロパティ」を見てみます。

2017/12/19 01:13:10

「プロパティ」の中の「依存情報」のページを開けます。

firmware-linux-freeとfirmware-linux-nonfreeが関連でインストールされます。この2つで大体のものは網羅されます。これで間に合わない場合、他のfirmware-xxxx の解説から検索で探し出すことができます。

2017/12/19 01:13:31

パッケージの名前の上で右クリックして「インストール指定」を選択するか、パッケージの名前を選択しておいて[パッケージ]-[インストール指定]と選んでインストールマークをつけて行きます。依存関係にあるパッケージもマークするか、確認されます。

推奨になっているパッケージも同様に選んで置きます。

パッケージを選んだら、[適用]をクリックします。

最終確認が出ます。

2017/12/19 01:14:41

例によって警告されますが、インストールは正常に行われます。

synapticの履歴です。

Commit Log for Tue Dec 19 01:14:54 2017
以下のパッケージがインストールされました:
amd64-microcode (3.20160316.3)
firmware-amd-graphics (20161130-3)
firmware-linux (20161130-3)
firmware-linux-free (3.4)
firmware-linux-nonfree (20161130-3)
firmware-misc-nonfree (20161130-3)
intel-microcode (3.20170707.1~deb9u1)
iucode-tool (2.1.1-1)

2017/12/19 01:15:57

ディスプレイを設定する

再びハードウェアのDisplaysを開けます。

ディスプレイが2つになり、メーカーや型番も出ています。

設定の変更はどの順でもできますが、ディスプレイの配置が実際と逆なので「ディスプレイの配置を調整」からいきます。

マウスでドラッグして正しい位置に置きます。

画面からはみ出ても問題ありません。[適用]で決定します

よければ「設定を保存」をクリックします。

次はプライマリ、セカンダリの設定です。プライマリの上部にはツールバーが表示されます。また複数のワークスペースで切り替えられるのはプライマリディスプレイです。

役割を変更したいディスプレイをクリックします

プライマリ、セカンダリ、ミラー、オフから選択できます。[適用]で決定します。

ディスプレイの配置同様確認ダイアログが出ます。

調整終了です。

グラフィックの表示が変わっています。