公開日 2023-05-30 更新日 -
PCにUSB接続のDVDドライブをつけて、市販DVDの再生をしようと思ったら、エラーが出ました。libdvdcss がないと言っています。
パッケージマネージャ(Synaptic)で検索をかけてみます。libdvdread8 パッケージがすでに入っています。
non-freeのドライバを入れるためにリポジトリを変更していますから、libdvd-pkgというパッケージが含まれているはずです。
これを選択してインストールします。自動でたくさんのパッケージが入ります。
インストールを始めるといろいろ言ってきます。
sudo dpkg-reconfigure libdvd-pkg を最初の一度だけ実行しろというのは見落とせません。
これをチェックすると他のDebianのパッケージ同様、アップグレードが知らされます。
パッケージの設定となっていますが、libdvd-pkgパッケージはlibdvdcss2のソースファイルをダウンロードしてコンパイルし、パッケージを構築すると言っています。<はい> と答えます。
見せられているのはダウンロードしたファイルの保存です。
この時点で、libdvd-pkgパッケージはインストールされていますが、libdvdcss2はまだダウンロードまでということです。
管理者(root)パスワードを入れているので sudo は設定されていません。su - でrootになって、実行します。図にあるように suの後に - を忘れて、root用のパスが設定されなかったので、入り直しています。
rootで、
dpkg-reconfigure libdvd-pkg
を実行します。
ビルドしています
続いて作成したdebファイルからインストールしています。
これで、完成です。DVDを見ることができます。
今どきはgoogleの検索で必要なパッケージの名前がlibdvd-pkgというはわかったりしますが、以下のようにきちんと調べることもできます。
別のdebian11を入れたときのスクリーンショットで示してみましょう。まずSynapticの検索でlibdvdcssとかlibdvd。すると、libdvdread8 パッケージがすでに入っています。
その説明に、libdvdcss はDebianには含まれないのでサードパーティのリポジトリから取り寄せるようにと書いてあります。
libdvdcss needs to be installed from third-party repositories (see README.css), it's not included in Debian.
いまでは親切に翻訳されています。
libdvdread は実行時に libdvdcss を検索し、もし見つかった場合には、それを 必要に応じて DVD のセクションの暗号解除に利用します。libdvdcss はサード パーティのレポジトリからインストールする必要があります (README.css をご覧 ください)。Debian には含まれていません。
このREADME.cssには、ダウンロードするための URLが書いてあります。( http://www.videolan.org/developers/libdvdcss.html )
そのウェブページには、debian, ubuntu ならパッケージも使えるとありました。
On Debian and Ubuntu, you can install libdvdcss via libdvd-pkg helper package:
sudo apt install libdvd-pkg
And by running the following command, which will download, build and install the latest libdvdcss source to your machine:
sudo dpkg-reconfigure libdvd-pkg