写真でたどるdebian11.3.0-i386netinstの日本語ロケールでのインストール

目次

概要

debian11.2.0-i386netinst ではvga=F00のように行数桁数で指定すれば、日本語ロケールでのインストールが可能になります。しかし、debian11.3.0-i386netinst ではこれができなくなりました。11.3.0では locale=ja_JP.UTF-8 などとパラメータを追加することで、日本語ロケールでのインストールが可能になります。

このページでは写真で逐一作業を追いかけます。まとめは、debian11.3.0-i386netinstを日本語ロケールでインストールにあります。

環境などを再掲します。

型番: Panasonic CF-Y7
memory: 2.0GiB
SSD: 160GB
CPU: Intel Core2 Duo 1.8GHz✕2
入れたOS: Debian GNU/Linux 11 32bit
    (debian11.3.0-i386netinst.iso)

日本語ロケールなどのパラメータを追加する

CF-Y7にdebian11.3.0-i386netinst.iso。もう一つのUSBメモリは後で必要となるファームウェアが入ったもの。

2022/07/01 17:11:51

挿して起動。USBメモリからの起動が優先になっていた。必要な時は画面左下にあるようにF2でBIOS設定をする。

2022/07/01 17:18:29

すぐにインストーラのメニューが出る。通常ならこのままEnterするところだが、今回の条件では画面表示がなくなってしまうので、起動パラメータを追加する必要がある。

2022/07/01 17:18:37

今回は指定する起動パラメータの数が多いので Help に進む。

2022/07/01 17:19:25

ここで[Enter]

2022/07/01 17:19:37

ここがHelpの1ページ目。2〜10に説明が別れている。F2〜F10キーで切り替える。

2022/07/01 17:19:55

どのページからでも指定できるが、今回のvga=...の説明があるのは8ページなのでF8を押す。

2022/07/01 17:20:10

右上にF8と出ている。例に従って boot: 以下に入力する。

2022/07/01 17:20:22

入力事項は、

install vga=F00 language=ja country=JP locale=ja_JP.UTF-8

vga=F00 で画面出力が見えるようになる。
language=ja はインストール時に使用する言語を日本語にする指定だが、今回は無視される。なくてもよい。
country=JP は国が日本を意味するが、これはタイムゾーンに使われる。
locale=ja_JP.UTF-8 はロケールを日本語/日本にする。

2022/07/01 17:22:14

入力できたら Enter する

2022/07/01 17:22:30

ちらりとログが出たりする。

2022/07/01 17:22:41

言語選択画面になります。Englishが推薦値として出ています。language=ja を有効にできないということでしょう。

2022/07/01 17:22:47

スクロールしてもJapaneseはでてきません。もしあれば、Italianの後にでてきます。

2022/07/01 17:23:29

Englishにカーソルを戻して、Enterします。

2022/07/01 17:23:50

次のページは本来なら国の指定と、ロケールの指定のための選択画面になるはずですが、ここは country=JP と locale=ja_JP.UTF-8 を指定したので略されて、次のキーボードの選択になります。ここにはJapaneseがあります。

2022/07/01 17:24:03

ちょっとの間待たされます。

2022/07/01 17:24:20

トラブル1:認証が成功しない

ネットワークハードウェアにnon-freeのファームウェアが必要とか。

今回はWi-Fi環境で作業せざるを得ないので、仕方がない。iwlwifi-4965-2.ucode を検索して探す。信用のおけるところからダウンロードする。packages.debian.org からダウンロードした。

2022/07/01 17:24:48

firmware-iwlwifi_20210315-3_all.deb をダウンロードし、USBメモリに.debのままコピーしておく。USBメモリは購入時のままのファイルシステムでよい。

USBメモリを追加で挿入して <Yes>にカーソルがある状態でてEnterする。この後は写真に[Enter]マークは省略する。

2022/07/01 17:25:40

ファームウェアを探してくれる。.debの中でも大丈夫。

2022/07/01 17:26:05

有線のNICもあるので(線はつながっていないが)、どちらを使うかを聞いてくる。もちろんインストールの時にどちらを遣うかの話。インストール後はどちらも使える。

できれば有線が安心だが、今回はWi-Fi環境で作業せざるを得ないのでこちらを選ぶ

2022/07/01 17:26:12

近くのアクセスポイントの一覧を取得して選択する画面になる。最近は見慣れている。

2022/07/01 17:26:21

知っていて使えるものを選択する。

2022/07/01 17:32:36

当然保護されているアクセスポイント。

2022/07/01 17:32:47

アクセスキーを入力して、Enter あるいは <continue>にカーソルを置いて Enter

2022/07/01 17:32:54

11.2.0のときにはすぐに認証できたが、今回は時間がかかる...

2022/07/01 17:34:41

アクセスポイントに接続できなかったと、報告された。

2022/07/01 17:34:47

continueすると、アクセスポイントの選択に戻ってやり直し。

数回繰り返し、アセスポイントも複数試したがだめ。

2022/07/01 17:35:35

<Go Back>でEnterして

2022/07/01 17:50:15

メインメニューに戻る。現在は Configure the network にいる。

2022/07/01 17:50:24

一つ前の Detect network hardware に戻って Enter する。

2022/07/01 17:51:43

ハードウェアの再チェックをしているらしい。現在は有線のNIC

2022/07/01 17:51:52

再び、どちらを使うかを聞いてくるので、再び無線を選択。

2022/07/01 17:52:01

再びアクセスポイントを選択し、

2022/07/01 17:52:18

保護されているアクセスポイントであることを伝え、

2022/07/01 17:52:28

アクセスキーを入力して、Enter あるいは にカーソルを置いて Enter

2022/07/01 17:52:31

今度はすぐに認証されます。

2022/07/01 17:52:35

ホスト名などの設定は問題なし

ここから通常に戻ります。

ホスト名を決める。debianがデフォルトで出る

2022/07/01 17:53:10

BGMで聞いていた、ドボルザークの交響曲7番がブラームス的な風合いがあることに納得したので dvorak

2022/07/01 17:56:18

Domain名。Ubuntuでは最近は自動で .local にするようだが、Debianもそうかもしれない。でも解説文はでその辺は説明していない。

2022/07/01 17:56:31

個人で取得してあるドメインの勝手なサブドメイン風に設定する。サブドメインは外には公開しないのでなんでもよい。

2022/07/01 17:57:21

rootのパスワード設定。設定しないとrootを使えなくして第一ユーザーにsudoの権利をつけると言っている。Ububtuではデフォルトでこうなる。もっとも、sudo su でrootにはなれる。

2022/07/01 17:57:33

入力する。

2022/07/01 17:58:00

パスワードの確認入力を求められるので入力する。

2022/07/01 17:58:25

一般ユーザーの普通の名前。いつもは adachi junichi と入れてユーザー名をadachiにしていたのだが、ちょっと間違えてしまった。/etc/password ファイルに書かれるだけなので、大した問題ではない。

2022/07/01 17:58:41

割り当てるUsernameを決める。前の Full name から最初の単語が選ばれて、初期値になる。

2022/07/01 17:58:52

やはり、いつもの adachi に変えておく。

2022/07/01 17:59:15

ユーザーのパスワードを要求される

2022/07/01 17:59:18

入力する

2022/07/01 17:59:25

パスワードの確認入力を求められるので入力する。

2022/07/01 17:59:36

パーティションの選択

インストールするパーティションの選択。

2022/07/01 17:59:52

すでにあるパーティションを潰してインストールするので、まずマニュアルを選択

2022/07/01 18:00:38

上の5つの選択肢はどれも使わない。

#1,#2は古いWindowsVista。Windowsは使わないのだがもう少し放置。#5にインストールして#6のswapも使う

2022/07/01 18:00:43

#5を設定する。(カーソルを合わせてEnterする)

スクロールで#6の下に出てきたSCSI6,7はUSBメモリ。

2022/07/01 18:01:38

デフォルトでは不使用になっている。今使っていないのではなく、インストールに使うかの話で"不使用"という意味。

Enterして、これを変更する

2022/07/01 18:02:22

選択したパーティションの使用方法を聞かれる。一般的なExt4でいいだろう。カーソルを合わせてEnterすると前の画面に戻る。

2022/07/01 18:02:47

戻ると、"Use as:"がExt4になっている。

メニュー項目も増えている。

2022/07/01 18:02:58

mount point を / にする必要がある。

2022/07/01 18:03:22

/ を選んで戻る

2022/07/01 18:03:26

mount point が / になった。

2022/07/01 18:03:50

次に気になるのは Format the partition:。

2022/07/01 18:05:03

データを消すと時間がかかるが、そのままというのも問題かもしれないので、Formatを選択することにした。

2022/07/01 18:05:09

確かbootable flagは不要なはず。[Tab]キーで、<Go Back>にカーソルを移す。

2022/07/01 18:06:29

この<Go Back>は、このパーティションの設定から戻るという意味。[Enter]で戻る。

2022/07/01 18:06:37

戻ると、#5が / にマウントされることになっている。F印はformatか。#6のswapはもともとswapだったからか最初からF印が付いていたし、swapに使われるようになっている。

2022/07/01 18:06:47

設定を有効にするにはスクロールをして Finish...を選択する。

逆に言うとこれをしなければHDDに変更は加えられない。

2022/07/01 18:07:37

変更を加えるパーティションについて、最終確認をしてくる。しかも選択肢はNoになっている。

2022/07/01 18:07:50

YesにしてからEnterする必要がある。

2022/07/01 18:08:17

パーティションのフォーマット。さして時間はかからない

2022/07/01 18:08:44

インストールが始まる。

2022/07/01 18:08:50

トラブル2:日本語を表示しようとして■■■

なんとグリフのない文字が表示されている。▮ ▮ ▮... というところ。インストールに使う言語を英語にしてあるのに、ロケールに従ってパッケージの説明をするのかも。

2022/07/01 18:09:47

これはパッケージ名も。

2022/07/01 18:11:04

Debianのミラーサイトを設定する。ここで英語に戻る。まずJapan

2022/07/01 18:11:20

ここもデフォルトのまま、deb.debian.orgを選んでくるので、承認する。

2022/07/01 18:11:35

プロキシーはないので空欄にする。

2022/07/01 18:11:45

ミラーに接続中

2022/07/01 18:11:50

今度は長方形でなく、菱形 ⧫ ⧫ ⧫ ⧫ ⧫ となる。

2022/07/01 18:12:02

2022/07/01 18:14:00

popularity-contest になって解説文が ⧫ ⧫ ⧫ ⧫ なのは問題だが、何度も見ているのでどうすればよいかはわかる。最近はNoがデフォルト。このままとする。

2022/07/01 18:14:53

再び英語。

2022/07/01 18:15:10

インストールするソフトを選択。これはタイトルを含めて ⧫ ⧫ ⧫ ⧫ している。これも記憶をたどって選択する。以前に比べてデスクトップ環境の種類が増え、サーバーのたぐいは減った。

デスクトップ環境は、やはりデフォルトのままGNOMEを使う。以前Cinnamonを入れて切り替えて試用しようとしたが、アイコンが重複するなど設定がぶつかる。またXfceやLXDEなどの軽量を謳った環境はそれほど速くないし、快適ではなかった。

2022/07/01 18:15:18

最後の読めないのは、Standard system utilities。 これはデフォルトで入る様になっている。

後はwebサーバーと、sshサーバーしか選択肢にはない。

2022/07/01 18:16:02

sshサーバーを追加しておく。リモートでログインして操作できるようになる。

2022/07/01 18:23:57

しばらく、⧫ ⧫ ⧫ ⧫ が続く。

2022/07/01 18:24:07

2022/07/01 18:24:20

2022/07/01 18:32:49

2022/07/01 18:36:14

2022/07/01 18:37:14

2022/07/01 18:37:24

2022/07/01 18:41:26

2022/07/01 18:57:33

2022/07/01 18:57:58

最後のGRUBは英語

ここは、GRUBの領分。それゆえ英語に戻る。インストール中のLinuxの他にOSがないか調べている。

2022/07/01 18:58:09

Windows VISTA を発見して、これを含めてメニューを作る。ここで見落としがあると、そのOSを起動できなくなるので確認をしてきている。

2022/07/01 18:58:19

どこにGRUBを入れるかを尋ねている。普通は /dev/sda に入れることになる。

2つ目3つ目はUSBメモリである。

2022/07/01 18:58:31

/dev/sda を選択して Enter

2022/07/01 18:58:45

2022/07/01 18:58:51

2022/07/01 18:59:05

インストールが終わって再起動するときが来たという。インストールに使ったメディアを抜けと言っているが、ここでUSBメモリを抜いてContinueするとインストールのバッチが続けられなくなってエラーが出る。PCがリブートになった瞬間をねらってメディアを抜く。continueせずに機械的に再起動をかけるのでも多分大丈夫。

2022/07/01 18:59:35

画面をそのままにしてsystemをdownさせようとしている。

2022/07/01 18:59:50

再起動

再起動がかかった。

2022/07/01 19:00:01

Debianが起動中。GRUBのメニューは撮りそこねた。昔のWindowsも認識されて起動メニューに入っていた。

2022/07/01 19:00:18

昔ながらの進捗を出しながらの起動がやはり安心できる。

2022/07/01 19:00:32

2022/07/01 19:00:43

これはGNOMEのユーザーの選択画面。一人しか登録していないとわかりにくい。

2022/07/01 19:00:55

一人しかいないユーザーを選択するとパスワードを要求される

2022/07/01 19:01:01

パスワードを入れる

2022/07/01 19:01:12

GNOMEデスクトップになる。

2022/07/01 19:01:29

右上の A をクリックすると日本語入力のメニューになる。iBusである。

2022/07/01 19:02:16

左上の「アクティビティ」で、左に「お気に入りメニュー」と稼働中ウィンドウの一覧(現在はなし)が出る

お気に入りメニューの一番下の3✕3の丸のアイコンをクリックするとメニューが出る。

2022/07/01 19:03:05

メニューの1ページ目

2022/07/01 19:03:24

メニューの2ページ目

2022/07/01 19:03:37

メニューの3ページ目

2022/07/01 19:03:44