スクリーンショットでたどるdebian11.3.0-amd64のインストール

目次

公開日 2023-02-13 更新日 -

構成部品

ここでは概略のみ。詳細は前のページを参照。

部品型番・規格
マザーボードASRock A520M PRO4
CPUAMD Ryzen 7 5700G
メモリA-DATA DDR4 SDRAM(DDR4-3200) 16GB×2枚
ストレージCrucial M.2 2280 NVMe/PCIe Gen3 x4 SSD 500GB
インストールイメージdebian-11.3.0-amd64-netinst.iso

新規のPCにDebian11(bullseye)をインストールします。ISOファイル(インストールCD/DVD用イメージ)の入手とUSBメモリへの書き込みについては、32ビットノート(CF-Y7)にdebian11をインストールするの最初の方にありますので省略。ただし、今回は、もっとメジャーなamd64用を取り寄せるので、もっと簡単というところに注意(インテルCPUでも64ビットならamd64でOK)。

現在のところ配布バージョンは debian-11.6.0-amd64-netinst.iso です。11.6の6の部分はだんだん増えていきます。6以下であってもインストール後にアップグレードで同じものになりますので問題はありません。

USBを挿して起動

初めて見るBIOS(正確にはUEFI)からのメッセージ。[Y]キーを押せばいいのだが、写真を撮っているうちに先に進んでしまったように思う。キーを押した記憶がない。

BIOSからのメッセージだったことと、USBからの起動ができる設定になっているかと言う確認のため、BIOSメニューを一応見ておく。特に何もしなくてもよかった。Exitから起動を選ぶ。

すぐにインストーラのメニューが出る。このままEnterする

言語・地域設定

localechooser_languagelist_0.png

言語選択画面になります。正確にはインストールに使う言語です。Englishが初期値として出ています。

localechooser_languagelist_1.png

スクロールしてJapaneseを選択し、continueします。Italianの後にでてきます。

localechooser_countrylist_Asia_0.png

次は場所の選択です。日本語を選択したので、ここから説明も日本語です。「日本」を選び[続ける]を選びますます。説明にあるように場所の選択とは時間帯とロケールです。

keyboard-configuration_xkb-keymap_0.png

キーボードの選択です。かななどの設定があるかどうかではなく、英字記号の配置の指定なのだと思います。普通のキーボードなら「日本語」を選ぶことになります。

ホスト名・ユーザー名設定

netcfg_get_hostname_0.png

ローカルネットワークに複数のコンピュータを置く場合に識別する名前ですが、機構上一台でも必要です。今回は最近目にした数学者の名前にしました。

netcfg_get_domain_0.png

しっかりとインターネットの仕組みを理解するのは過剰という意味で、このページの解説はなかなかよくできています。普通の人はホームネットワークなので、外にこの設定は出ませんから、たとえばouchi.comとかにしておけばよいでしょう。ある理由からlocalという単語は避けます。
dabiyone.comはウエブページとメールのために個人で取得したドメインです。年間1,728円で維持しています。nan.dabiyone.comはそのサブドメインの形ですが、実際には内々での使用です。
にもかかわらず、ローカルネットワーク内では、/etc/hostの設定でbanach.dabiyone.comで使えますし、mdnsにより、banach.localでもアクセスできますから、本当に何でも良いといえます。

passwd_root-password_0.png

root(管理者)のパスワード設定。設定しないとrootを使えなくして第一ユーザーにsudoの権利をつけると言っている。Ububtuではデフォルトでこうなる。もっとも、sudo su でrootにはなれる。

passwd_user-fullname_1.png

一般ユーザーの普通の名前。いつも adachi junichi と入れてユーザー名をadachiにしている。/etc/password ファイルに書かれるだけ。

passwd_username_0.png

割り当てるUsernameを決める。前の Full name から最初の単語が選ばれて、初期値になる。

passwd_user-password_0.png

家の中のユーザー名とパスワードは統一してある。

インストール先のディスクの設定

partman-auto_init_automatically_partition_0.png

インストールするパーティションの選択。今回はまっさらなディスクなので(SSDの形状はディスクでないけど)、おまかせでいいだろう。LVMは故障時に不安なので使ったことがない。

partman-auto_select_disk_0.png

ディスクの選択。2つ目はインストールのために挿しているUBSメモリ。

partman-auto_choose_recipe_0.png

初心者ユーザーにも推奨されている1つのパーティションにするのを選択。
少し前は自分の作成したファイルを格納する/homeを別にするのを選んでいた。これはOS用に使う部分を分けて、故障時に自分のファイルを守るためであったが、SSDになってからはそれで救われる故障はないような気がして、一つのパーティションにするようにしている。
いったん分割するのを選んで、どんな割合で分割するかを探ってから手動で決めるという手もある。HDDのころはシステム用に30GB程度のパーティションを用意していた。

partman_choose_partition_0.png

自動に1つのパーティションにした結果を示して、確認を求めています。よければ、ちょっとスクロールして「パーティショニングの終了とディスクへの変更の書き込み」を選択して[続ける]をクリックします。
1つのパーティションにしたのにたくさん出てきますが、大筋が良ければ信頼して先に進みます。
「パーティショニングの終了とディスクへの変更の書き込み」とあるように、まだどのように分けるかの設計段階でディスクには書き込みしていませんからやり直しができます。
2.と番号が振られた498.5GBのパーティションが今回指定した「1つのパーティション」です。ext4はLinuxで一般的なフォーマットの形式です。多分ここでの追加設定で変更できるでしょう。3.はメインメモリが不足するときに一時的にデータを退避させる場所です。これをどのぐらいとるかは時代とともに変遷があります。最近はメモリが潤沢なので不要になってきているのでしょう。自動に任せておきます。1.のESPはEFIシステムパーティション(EFI System Partition)というもので、OSの起動に関わって使われるものということです。さらに前後に1MB程度の空き領域があります。この未割り当て領域の存在理由は不明ですが、少量ですので放置します。HDDでは見えないところに使えなくなった部分の代替用の領域を持っていることがありますが、このように見えるようにはなっていません。

partman_confirm_nooverwrite_0.png

書き込んでよいか、最終確認されます。「いいえ」が選択されているのを「はい」にして[続ける]をクリックする必要があります。逆に言うとまだやり直しがききます。

パッケージをどこから取り寄せるかの選択

mirror_http_countries_0.png

パーティションの切り分けが終わればOSのインストールですが、ネットインストはインターネット上のアーカイブからデータを取り寄せて行います。Debianのアーカイブは各所にありますから、どこから取り寄せるのが速いかの選択です。日本でいいでしょう。

mirror_http_mirror_0.png

デフォルトはdeb.debian.orgです。日本からならこれで最適なところへ振り分けてくれるはずです。自分のインターネット環境が特別なところを経由している場合は「近い(速い)」ところが別にあるかも知れません。

mirror_http_proxy_0.png

インターネット接続の環境が特別でプロキシ(中継機構)経由でなければ接続できない場合の設定です。普通は空欄のまま。

popularity-contest_participate_0.png

どんなパッケージを必要としたかの統計に情報を送ることを許すかどうかの設定です。最近のデフォルトは「いいえ」です。どちらでも。

tasksel_first_0.png

ソフトウェアの選択です。ご心配なく。ごく一部の選択です。

メインの選択はデスクトップ環境の選択です。...GNOME から ...LXQt までのどれかを選択します。GNOMEをおすすめします。

GNOME, KDE, Xfce の3つが選択肢だった時代にGNOMEを選んでから、どれもかなり変わりましたが、使い慣れたGNOMEを使い続けています。当時はメニューにすべてが詰まっていてわかりにくいKDE、思い切って整理されていたGNOME、軽量といいながら力ないPCではそれほど変わらず重たいXfceでした。デスクトップ環境も選択できるというので、GNOMEとCinamonを両方入れてみたことがありました。ログインのときに切り替えることができるのですが、同じソフトが2つアンコンを変えてメニューに並んだりして煩わしいのでおすすめできません。

標準システムユーティリティは拒否したら何が起こるか試していません。入れときましょう。

tasksel_first_1.png

Webサーバーは普通は不要。私はこれを動かして、ローカルの他のPCからbanach.dabiyone.comまたはbanach.localでウェブページを閲覧できるようにしています。特にPHPを利用して住所録とメモを管理しています。

sshは私には必須。他のPC(すべてLINUX)に端末でアクセスして操作したり、ファイルマネージャでsftpによるファイル共有をします。

finish-install_reboot_in_progress_0.png

これでインストールは終了です。

インストールメディアが取り除かれていることを確認せよと言われていますが、ここでUSBメモリを抜くと終了までに文句を言われることになると思います。最近試していないですが、USBメモリから読み込んだbashスクリプトを実行しているので続けられなくなるようです。[続ける]で先に進むと再起動がかかります。画面が暗くなったときに抜くということでかまいません。

マザーボードによっては、USBの起動順序からそのままでも大丈夫という例もありました。

再起動後

例によって、GRUBのメニューは撮りそこねた。これはDebian起動後のGNOMEのログイン画面。登録ユーザーが複数ある場合は一覧になって選択するようになる。いまは一人だけ登録されているので一つだけ表示されている。「アカウントが見つかりませんか」という表示は一人だけだと意味不明になってしまう。ユーザー名を入力するように設定することも可能なはず。

最初のデスクトップ。ドライバがまだ入っていないので、1920x1080のフルHDでの表示されています。